AIIB設立2周年で参加国84カ国、貸出額42億ドルに―中国メディア

人民網日本語版    2018年1月18日(木) 20時10分

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中国のイニシアティブによる多国間金融機関アジアインフラ投資銀行が2016年1月16日に正式にスタートした。それから2年の月日が流れ、どのような業績を上げ、国際社会はどのような評価を下しているだろうか。

準備期間27カ月という約800日間以上の歳月をかけて設立された世界初の中国のイニシアティブによる多国間金融機関「アジアインフラ投資銀行」(AIIB)が2016年1月16日に正式にスタートした。それから2年の月日が流れ、AIIBはどのような業績を上げ、国際社会はどのような評価を下しているだろうか。そしてAIIBが成功した秘訣とは何だろうか。

▽拡大を続ける加盟国

17年12月19日、AIIB理事会はクック諸島、バヌアツ、ベラルーシ、エクアドルの4カ国の加盟申請を承認したことを明らかにした。これにより参加国は設立当初の57カ国から84カ国に増え、AIIBの設立以来4回目の陣容拡大になった。

AIIBの金立群総裁は、「加盟国のますますの増加は、国際社会のAIIBに対する信頼の高まりを証明している」との見方を示す。

▽12カ国における24件のプロジェクト、世界のインフラ建設に中国パワーで寄与

AIIBがこの2年間で参加及び投資したインフラ建設プロジェクトは24件に達し、対象国は12カ国、その貸出総額は42億ドル(約4677億円)に上っている。

金総裁は「通常、ある機関が発足してから1〜2年間は一連の大規模なプロジェクトを展開することは難しい。だがAIIBは最初の年に17億ドル、2年目に25億ドルのプロジェクトを実施した」とした。

金総裁によると、「新型の多国籍金融機関であるAIIBは、独立した方針決定プロセスと運営モデルを備えており、いかなる政治的な制約も受けることはない。同時に、AIIBのプロジェクトの多くは『一帯一路(the Belt and Road)』参加国と地域で実施されており、これらの国と地域の人々にしっかりとした恩恵をもたらしている」という。

世界銀行のまとめたデータをみると、16年1月のAIIB運営スタートから現在までの間に、世銀とAIIBは10件のプロジェクトに共同融資し、協力事業に37億ドルを投資し、このうち17億ドルはAIIBが出資した。アジア銀行とAIIBの共同融資プロジェクトは4件で、アジア銀が4億3100万ドルを、AIIBが3億7400万ドルを出資した。

▽最上級のトリプルA格付けを取得、最も厳格な制度で清廉な銀行を

17年、AIIBは世界で最も権威ある3大格付け機関からトリプルAの格付けを獲得し、バーゼル銀行監督委員会からゼロリスク・ウェイトの承認を得た。

復旦大学欧州問題研究センターの丁純センター長は、「わずか2年でこれほどの高い信用と標準を確立するのは、極めて難しいこと。AIIBはその設立から、専門性と透明度、国際ルール遵守の方針を堅持したため、海外格付け機関からトリプルAの格付けを獲得し、世界の投資家の人気を集めたのであり、AIIBが国際金融市場でより多くの融資を行い、コストを引き下げ、より多くのインフラ設備を建設する上でプラスになった」との見方を示す。

金総裁によると、「AIIBが海外格付け機関から高く評価された背後には、厳格な制度によって最も清廉な銀行を設立することを保証してきたためだ」という。

金総裁は続けて、「AIIBにおいて腐敗が生じることを絶対に許さない。AIIBの基本的な価値観は簡潔、廉潔、清廉であり、プロジェクトへの融資だけでなく、内部調達においても、すべて厳格な制度によってリスクを防止している。職員の雇用の際に最も重要視する基準は労働倫理をしっかり遵守できる人間かという点だ」とした。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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