海外の大学院留学目指す人に多い、「社会からの逃避」的動機―中国メディア

Record China    2011年8月15日(月) 18時17分

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12日、中国では大学を卒業後、海外の修士課程などに進む学生が増加している。これは社会からの逃避だと中国メディアが指摘した。写真は7月、南京で開催された留学説明会。

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2011年8月12日、ここ数年、中国では大学を卒業後、修士課程などに進む学生が増加している。少ない枠に多くの出願者が殺到するため合格率も低くなる。このため、卒業後は海外へ留学して修士号を取ろうとする学生がますます増えている。これは社会からの逃避だという。中国新聞社が伝えた。

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中国教育部の統計によると、卒業後に海外の大学院修士課程に進もうとする大学生は大学院出願者全体の30〜40%いるという。留学斡旋業関係者は、国内の大学院出願状況と合格率に大きな差があり、中国国内の就職も厳しいため、卒業後進路が決まらないからひとまず海外へ留学しようという学生が増え、留学ブームとなっていると分析する。

現在、「自分に何ができるのか分からない」「就職に結びつく具体的な技能がない」と考え、そのため「もう数年大学に残って良く考えよう」と大学院へ進もうとする大学生が多い。中国国内の大学院に合格できず、留学して修士号を持ち帰れば多少は見栄えがするだろうというこの考えは一種の逃避と言える。外国に逃避しても、結局は同じ問題に突き当たる。競争や挑戦はより切実に、リアルに迫ってくる。修士号を取っても就職活動時にはまた「自分には何ができるのか」という当初の問題に戻るだけだ。

現代の中国の学生は親の庇護のもとに育ってきた。学生時代は困難に遭遇すれば親が助けてくれたが、卒業時には両親の力はもう及ばない。国内の熾烈な競争に尻込みし、とりあえず留学した学生は往々にして自分の弱い内面を見過ごしている。どれだけ高等教育を受けても、社会へ旅立つ時のスタートラインは同じであることを認識すべきである。最も重要なのは自分を理解し、客観的に自己分析を行い、自分を信じて初めて、社会で自分の居場所を見つけることができるのだ。(翻訳・編集/中原)

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