<高速鉄道脱線事故>妻子を失った男性が切符の代理販売権を要求―中国

Record China    2011年8月12日(金) 9時10分

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10日、中国浙江省温州で先月23日に起きた高速鉄道事故で、妻とおなかにいた子どもを含む親族5人を失った楊峰さん。その賠償方法について、高速鉄道のチケット代理販売権を要求し、注目を集めている。写真は先月26日、当局が発表した犠牲者名簿。

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2011年8月10日、中国浙江省温州で先月23日に起きた高速鉄道事故で、妻とおなかにいた子どもを含む親族5人を失った楊峰(ヤン・フォン)さん。中国版ツイッターで激しい当局批判を繰り返す中、その賠償方法について、高速鉄道のチケット代理販売権を要求し、注目を集めている。広州日報が伝えた。

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「事故がもたらした心の傷は永遠に消えない。ならば、その賠償も永遠でなければならないと考えた」。楊さんは鉄道部に対し、温州と紹興の2カ所で高速鉄道のチケットを代理販売する権利を求めている。「帳簿はすべて世間に公開する。『7・23基金』を立ち上げ、利益はすべて事故の被害者家族の長期的なサポートをするために使う」としている。

チケットを購入すると必ず手数料として5元(約60円)を取られるが、代理販売側には一銭も入らず、全額鉄道部に納める規則になっているという。「この部分を鉄道部が私たちに譲ってくれれば利益は出る。同意してもらえることを信じている」と話すが、鉄道部からはまだ良い回答は得ていないという。

亡くなった妻の陳碧(チェン・ビー)さんの葬儀は10日、しめやかに行われた。実は、楊さんと陳さんはまだ正式な婚姻届を提出していなかった。「おととしの11月に婚約し、昨年の11月に披露宴を行いました。今年の7月末か8月初めに籍を入れようと話し合っていました」という。その矢先の事故。おなかの子どもは7カ月だった。(翻訳・編集/NN)

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