Record China 2011年7月25日(月) 8時24分
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21日、コラムニストの宋石男氏は、ブログでエントリー「中国富裕層を騙したダ・ヴィンチのトリック」を発表した。わずか20年足らずの間に勃興した中国富裕層のモラルのなさを批判している。写真はダ・ヴィンチの店舗、広告。
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2011年7月21日、コラムニストの宋石男(ソン・シーナン)氏は、ブログでエントリー「中国富裕層を騙したダ・ヴィンチのトリック」を発表した。以下はその概要。
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ダヴィンチは中国で最も有名な高級家具ブランドの一つ。シングルベッドが十数万元、ソファーが30万元(約380万円)以上で売られている。100%イタリア製とうたわれていた同社製品だが、実は広東省東莞市の工場で生産されていたニセブランドであるとの疑惑が浮上した。
思って見れば、ダ・ヴィンチのトリックは単純なものだった。そもそもイタリア人が家具ブランドにダ・ヴィンチなどという名前をつけるだろうか?米国人が冷蔵庫ブランドにエジソン、日本人が自動車ブランドに山本五十六などと名付けるだろうか?
だが、聞き覚えのあるダ・ヴィンチという名前が中国富裕層にはちょうどよかったのだ。彼らにとっては、実際の品質がどうかなど関係なかった。ただイタリア産の家具を使っていると思い込むだけで十分だったのだ。
欧州では資本家階層は17世紀に台頭を始めた。経済力では貴族を超えた彼らだったが、社会的地位では遠く及ばなかった。彼らは新たな技術を開発し、慈善活動に身をささげ、人々の利益のために努力し、しかも金をひけらかすことなく節約に努めて、崇拝を勝ち取った。
一方、中国では伝統的な士大夫は消滅。ここ20年弱の間に台頭した資本家層、大富豪は伝統的な礼の意識もなく、ただただ酒池肉林の享楽にふけるばかりなのだ。こうした背景がある限り、ダ・ヴィンチの問題は終わらない。たとえ倒れたとしても、明日には別のブランド、例えばミケランジェロなんてものが登場しているかもしれない。(翻訳・編集/KT)
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