中国の食糧安全戦略が分岐点に=輸入大国の混迷際立つ―シンガポール紙

Record China    2011年7月24日(日) 10時49分

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21日、中国はすでに食糧輸入大国になっており、食糧安全戦略は分岐点に差し掛かっている。写真は河南省のトウモロコシ農家。

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2011年7月21日、シンガポール紙ザ・ストレーツ・タイムズは「中国の食糧安全戦略の不安材料」と題した記事を掲載した。これまで中国は米、小麦、トウモロコシ、大豆の4大穀物の自給率を95%に設定してきたが、中国はすでに食糧輸入大国になっている。環球時報が伝えた。

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中国は世界最大の米・小麦生産国であり、米国に次ぐ世界2位のトウモロコシ生産国でもあるが、中国国内の需要が急速に高まり、不足分を現在以上に輸入に頼るようになると、アジアのみならず世界の食糧価格高騰を招きかねない。2010年の時点で中国の食糧輸入高はすでに国内食糧生産高の17%に相当する9500万トンに達している。

ロンドン大学の専門家の試算では、人口増加を考慮に入れると中国は少なくとも2020年までに毎年5億8000万トンの食糧を生産しなければ自給率95%は維持できない見込みだが、2010年の中国の食糧生産高は5億4600万トン。都市化による水田の減少や水不足など資源環境が厳しい状況では食糧安全の見通しは立ちにくく、中国の食糧安全戦略は分岐点に差し掛かっている。(翻訳・編集/岡田)

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