Record China 2011年7月21日(木) 20時32分
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17日、米紙ロサンゼルス・タイムズは上海のユダヤ人墓地の破壊とその保護活動について報じた。二次大戦中には3万人のユダヤ人が住んでいた上海だが、文革によりその墓は完全に破壊されてしまった。写真は上海市虹口区のかつてのユダヤ人居住区。
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2011年7月17日、米紙ロサンゼルス・タイムズは上海のユダヤ人墓地の破壊とその保護活動について報じた。20日、環球時報が伝えた。
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上海郊外の農村。トウモロコシ畑とゴミ、そして建築途中で廃棄された家屋が並ぶ地に、イスラエルからDvir Bar−Galさんがやって来た。その目的は土に埋もれた墓碑を捜すこと。すでにこの街から失われてしまったユダヤ人の遺物だ。
10年前、Dvir Bar−Galさんは上海の骨董品店でユダヤ人の墓碑を購入した。以来、見捨てられた墓碑を捜し出すことを自分の使命と考えている。第二次世界大戦中、上海には3万人ものユダヤ人が避難し、教会や劇場、学校まで建てていた。そして4カ所の墓地があった。
1958年、上海市政府はすべての外国人墓地を国際公墓に移したが、文化大革命期に破壊されている。奪われた墓碑の多くは建築用石材として利用された。墓を暴かれたユダヤ人の遺骨はもう探し当てることはできないだろう。それでもDvir Bar−Galさんはゴミと一緒に捨てられているものだけでもと回収を続けている。
これまでに105個の墓碑を発見した。同氏は上海市虹口区にあるユダヤ人記念館に安置したいと希望しているが、区政府は拒絶した。悪い運気をもたらすためだという。墓碑はある仏教墓に置かせてもらっているが、誰も管理していないこともあり、盗まれることすらあるという。
山東大学ユダヤ教・多宗教研究センターのAvrum Ehrlich氏は、ユダヤ人の墓碑を取り巻く悲惨な環境は、人道精神に欠けているという中国政治の問題点を示すものだとコメントした。(翻訳・編集/KT)
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