「割高でも命に代えられない…」、輸入牛乳の人気高まる=品質基準の“緩和”受け―中国

Record China    2011年7月20日(水) 11時1分

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15日、メラミン入り粉ミルク事件に加え、牛乳の品質基準が甘くなったことを受け、割高でも外国製の輸入牛乳を求める消費者が増えている。写真は南京市内のスーパーで赤ちゃん用粉ミルクを選ぶ母親。

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2011年7月15日、広東省広州市の夕刊紙・羊城晩報によれば、多数の乳幼児が健康被害に遭った2008年のメラミン入り粉ミルク事件に加え、牛乳の品質基準が緩和されたことを受け、割高でも外国製の輸入牛乳を求める消費者が増えている。

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広州市内の日系スーパー・ジャスコに並ぶニュージーランドやフランス、ドイツ製の牛乳は1リットルあたり19.8元〜24.5元(約240円〜約300円)と国産牛乳に比べ、約3倍も割高となっている。それでも、国産と変わらない勢いで売れて行くという。広州市内でこうした割高の輸入牛乳を置くスーパーは、以前はドイツ系のスーパー・メトロしかなかったが、最近は多くのスーパーで扱われるようになった。また、スーパーより種類が豊富で値段が安いオンラインショップを利用する消費者も激増中だ。

こうした背景には、中国の牛乳品質基準が引き下げられたこともある。1リットルあたりの細菌数を50万以下から200万以下にするなど、酪農家の利益を守ることに主眼が置かれたが、消費者には不評だ。「牛乳は子どもやお年寄りがよく飲むもの。品質には特にこだわりたい」という声が多く、基準緩和が報じられてからは「国産はもう買わない。割高でも外国製を買う」とする消費者が増えている。(翻訳・編集/岡田)

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