中国版新幹線の開業で航空客が12%減少―中国

Record China    2011年7月10日(日) 16時40分

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7日、北京と上海を結ぶ中国版新幹線「京滬高速鉄道」の開業により、北京−上海の航空路線の輸送力が開業前1週間と比べて12%落ちたことがわかった。写真は上海虹橋空港。

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2011年7月7日、北京と上海を結ぶ中国版新幹線「京滬高速鉄道」の開業により、北京−上海の航空路線の輸送力が開業前1週間と比べて12%落ちたことがわかった。8日付で米華字ニュースサイト・多維新聞が伝えた。

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中国東方航空が前週より19%、昨年同時期より39%の低下、中国国際航空が前週よりそれぞれ4%、24%、中国南方航空がそれぞれ3%、26%、海南航空がそれぞれ14%、24%低下している。

某航空会社の幹部は、これは大型機から小型機に替えたことにより座席数が減少したことが原因であり、便数は変更しておらず、高速鉄道の影響だけとは言い切れないと語った。中国国際航空では北京−上海路線で使用していた大型機を他の路線に譲り、中国東方航空では上海航空と合併後に重複した便を統合したことによるものとしている。

また別の航空会社によると、高速鉄道開業後も航空券の割引率は5%程度の下落にとどまり、高速鉄道の影響が顕著とは言えず、ファーストクラスの価格や搭乗率にも変化は見られないという。中国民用航空局のデータによると、高速鉄道開業後6月30日から7月4日までの5日間で、同路線は85%以上の平均搭乗率を保ち、開業前の89%から4%の下降にとどまり、同局の20%という予測を下回っている。

航空アナリストは、高速鉄道開業初期は試しに乗ってみようという乗客で3、4か月は航空客が鉄道に流れるが、今年末には通常に戻ると予測する。6月から航空業界のピーク時期であるにも関わらず1割以上も輸送量が落ち込んだのには高速鉄道の開業が影響しているのは明らかだが、北京−上海航空路線は仕事で利用する乗客が70%を占め、チケット価格よりも時間に対して価値を求めるため搭乗率は高く、影響は限定的とみられる。(翻訳・編集/中原)

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