Record China 2011年7月6日(水) 10時29分
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4日、従来は欧米志向が強かった東南アジアの学生の間で、留学先に中国を選ぶケースが増えている。写真は10年6月、中国の大学を卒業したタイ人留学生たち。
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2011年7月4日、従来は欧米志向が強かった東南アジアの学生の間で、留学先に中国を選ぶケースが増えてきていることがわかった。人民日報が伝えた。
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東南アジアは欧米の教育界にとっても魅力的な市場。毎年、多くの教育機関が学生を募集しに当地を訪れるが、近年ではその中に中国の姿も見られるようになった。中国教育部の09年の統計によると、中国の大学では同年、アジアからの留学生16万人が在籍。国籍別上位10位の中に東南アジアからは3カ国。ベトナム(3位)、タイ(4位)、インドネシア(8位)だったほか、中国系住民が多く、言葉の壁が比較的低いシンガポールからの留学生も急増している。
先日、タイのアサンプション大学(ABAC)で中国湖北省が留学フェアを催した。午前中だけで20人が武漢大学へ入学申し込みをするほどの盛況だったという。
中国留学が人気の理由は、以下の5つが考えられる。
1)学費が安いこと。湖北省のケースで言えば、理工、経営、経済系の学部で年間2万元(約25万円)、医学部で年間2万9000〜3万3000元(約36万〜41万円)。これはタイの大学とさほど変わらない水準だ。
2)中国が国際社会での影響力を増す中で、中国語の重要性が増していること。なお、中国語は世界一の話者数を持つ言語だ。
3)就職に有利なこと。武漢大学の責任者によると、同校に留学するタイ人留学生は卒業までにほとんどが希望の職を見つけているという。母国に進出している中国系企業、貿易企業、中国語教師へのニーズが高いようだ。
4)総合的な国力が高く成長著しい中国の勢いを肌で感じられる。
5)経済・貿易方面での往来が活発化しているため、ビジネスチャンスが多い。
もっとも、経済力のある家庭の子女は、やはり欧米へ留学していくという。世界共通言語の英語に中国語はかなわないし、カリキュラムの面でも優れているからだ。上海の華東師範大学国際文化交流学院の羅剣(ルオ・ジエン)氏は、「今後は留学生たちのニーズに沿ったカリキュラムの開発が重要」と語っている。(翻訳・編集/愛玉)
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