相次ぐ女性の遺体盗難事件=死者の結婚「陰婚」の風習が残る農村―中国

Record China    2011年6月28日(火) 21時58分

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27日、雑誌「瞭望東方周刊」は、女性の遺体の盗難事件が中国各地で相次いでいることを報じた。死者を結婚させる風習「陰婚」が一部の農村ではいまだに続いているのがその要因だという。写真は河北省の農村。

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2011年6月27日、雑誌「瞭望東方周刊」は、女性の遺体の盗難事件が中国各地で相次いでいることを報じた。死者を結婚させる風習「陰婚」が一部の農村ではいまだに続いているのがその要因だという。

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広大な中国。甘粛省から山東省まで、数千キロに及ぶ範囲で、「女性の遺体」という“資源”は東へ向かうに連れ、価格が高くなっていく。河北省●台市威県侯貫鎮(●は「刑」の左側と「都」の右側)では2010年だけで10件以上もの盗難事件が起きた。

侯貫鎮に住む王長江(ワン・ジャンジアン、仮名)さん。2010年、遺体の盗難が相次いでいることを知り、自分の母親の遺体も盗まれているのではとの不安から、墓を掘り返すことを決めた。4人がかりで棺を掘り出し、中をあけると、そこには服だけが残されていて遺体はなかった。当時を語る王さんの目からは涙があふれた。

中国各地には「陰婚」という風習がある。未婚のまま死亡した男性と死亡した女性の結婚式を行うというものだ。中には、妻に先立たれてしばらくしてから死期を迎えた男性が、元の妻と冥界で一緒に暮らすことは難しいと思って、家族に「陰婚」を執りおこなうよう求めるというケースもあった。

「陰婚」で必要とされる女性の遺体だが、かつては未婚の女性が死亡した家に「陰婚」の仲人がやってきて買い取るというのが通例だった。しかし、「悪しき風習」が禁止され、火葬も広がりつつあるなか、遺体の「供給源」は減少している。ゆえに遺体の盗難は後を絶たないという。(翻訳・編集/KT)

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