中国の中央銀行が腐敗官僚の資金持ち出し・逃亡先を追跡し、報告書―ドイツ誌

Record China    2011年6月22日(水) 15時3分

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17日、中国人民銀行が先ごろ公表した中国政府高官の汚職に関するレポートを基に、ドイツ誌・シュピーゲルは「腐敗は中国にあり。高官が巨額を携えて海外へ逃亡」と題した記事を掲載し、中国政府高官の資金持ち出しの手口や逃亡先について報じた。資料写真。

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2011年6月17日、中国人民銀行が先ごろ公表した中国政府高官の汚職に関するレポートを基に、ドイツ誌・シュピーゲルは「腐敗は中国にあり。高官が巨額を携えて海外へ逃亡」と題した記事を掲載し、中国政府高官の資金持ち出しの手口や逃亡先について報じた。21日付で環球時報が伝えた。

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中国人民銀行(中央銀行)は、90年代中期から08年までの中国政府高官に関する資金の海外持ち出しや国外逃亡先に関し、08年6月にまとめたレポートを先ごろ発表した。それによると約15年間に持ち出された金額は、約8000億元(約10兆円)にも上っている。

レポートの内容は、「高官の逃亡先」と「資金の持ち出しルート」の2部構成になっており、「高官の逃亡先」については、地位が高いほど欧米諸国への逃亡の可能性が高くなると分析している。

地位の高い高官は米国、カナダ、オーストラリアなど西側先進諸国へ、関与金額が小さく、地位が比較的低い高官はタイ、モンゴル、ロシアなど中国周辺の国家か、或いは香港を通じて西側諸国へ逃亡するケースが多いという。

「資金の持ち出しルート」については、愛人を香港に住ませ、巨額の資金を愛人の口座へ入金した例や、不正に得た巨額資金をマカオでギャンブル資金として使用した例、不正な海外投資、クレジットカードを利用した海外での大量の買い物などが紹介されている。

レポートは「汚職は中国共産党の深刻な脅威である」と分析しているという。

なお、これに関連し、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「このレポートが各方面で話題となり、マイナス面の報道が増加した後、同行のサイト上で公表されていたレポートは削除され、現在は無くなっている」と報じている。(翻訳・編集/HA)

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