2011年6月17日、北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道の試運転にメディア関係者ら80人あまりが参加、「地上に貼り付くように飛ぶ」時速300kmの世界を体感した。18日付で新京報が伝えた。

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客席は左右に2列シート、通路の幅は約60cmで、他の列車や飛行機よりもゆったりした作りだ。座席上部の荷棚はすりガラス製で、荷物が滑り落ちる心配もない。デッキへと通じるドアはガラス製の自動ドア、シートは全席ソファー式で、ビジネスシートは赤い本革製。右の肘かけにあるボタンで3段階のリクライニングが可能となっている。右側上部にはLEDライト、左の肘かけにはA4サイズの液晶タッチパネルが内蔵されており、将来的には映画観賞も可能になるという。

ノートパソコンも、各シート下部にコンセントが設置されており電池の消耗を気にすることなく使用できる。列車が加速している間は携帯電話の電波が不安定になるが、インターネットは接続可能だという。しかし安定走行後は、携帯電話の通話は不安定で、3G無線LANカードでのネット接続もできなくなったという。

走行中に携帯やネットの接続が不安定なことについて設計責任者は、金属製の車体が信号のシールドとなっていることや、沿線の通信基地局配備が十分でないことを理由に挙げ、今後通信会社にできるだけ早く周辺基地局を設置するよう交渉予定だと釈明。今年末までには、携帯電話やWIFI機能の試験を開始し、乗客にスムーズなネット環境を提供できるようにしたいとしている。（翻訳・編集/中原）