「霜少年」への520万円の寄付、本人に渡ったのは1万円にも満たず?―中国

Record China    2018年1月17日(水) 20時20分

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16日、中国新聞網は記事「霜の少年、30万元の寄付のうち受け取れたのは500元だけ?。子どもたちに分け与えたと地元政府」を掲載した。寒風の中、凍えながら登校する少年の写真を見て寄付が集まったが、そのお金は少年にはほとんど渡らなかった。

2018年1月16日、中国新聞網は記事「霜の少年、30万元の寄付のうち受け取れたのは500元だけ?子どもたちに分け与えたと地元政府」を掲載した。

9日、1枚の写真が中国のネットで大きな反響を呼んだ。雲南省昭通市魯甸県に住む8歳の少年、王福満(ワン・フーマン)くんが小学校に登校した姿を教師が撮影したもので、高山の真冬の中、寒風にさらされた王くんの髪の毛は霜で真っ白になっている。王くんは母親が失踪し、父親は外地で働いている。両親と離れて暮らす「留守児童」だ。その姿に世間から同情の声が集まり、王くんを助けたいと30万元(約520万円)もの寄付が集められた。

ところがその寄付のうち、王くんの手元に渡ったのはわずかに500元(約8600円)だけだったことが明らかになった。県教育局長は取材に答え、「同じような境遇の子どもたちに分け与えた」と説明。王くんと同じ留守児童85人に支援を送ったほか、寒冷地の学校45校に1クラス当たり二つのストーブを配備。また海抜2600メートル以上にある7校の児童に手袋や衣服、靴を支給するという。寄付金以外にも県財政から独自に200万元(約3440万円)を拠出し、貧困世帯の支援を行っていることも明かした。

もっとも、中国ネットユーザーの多くはこの説明に納得していないようで、「明細を公開しろ」「だと思った。俺は寄付するなら必要な人に手渡しする」「どう調達しているかが問題だよね。物で送ったら途中でお金を抜きやすい」「1人500元なら600人が受け取れるんじゃないの?」など、県政府に疑念を抱く人が多いようだ。(翻訳・編集/増田聡太郎

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