2011年6月9日、世界贅沢品協会によると、中国の贅沢品市場は今年3月現在約107億ドル（自家用ジェット機、クルーザー、高級車を除く）に達しており、日本に次いで世界第2の規模だが、12年2〜3月頃までに日本を抜いて世界一になると予想されている。10日付で中国新聞社が伝えた。

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同協会が北京で発表したレポート「世界贅沢品協会2011年公式報告青書」によると、中国における贅沢品購入者の平均月収は2万〜5万元（約25万〜62万5000円）で、総人口の16％、約2億人を占めているが、同購入者が毎年25％の割合で増加しているという。

同協会の中国責任者・欧陽坤（オウヤン・クン）氏は、「日本の贅沢品市場は、東日本大震災の影響を受けて今年後半から来年前半にかけて消費が落ち込むことが予想されるのに対し、中国は15〜20％の成長を続けているため、12年2〜3月頃には日本を抜いて世界一になる」と予測。

また同レポートは、中国の中、小都市の贅沢品市場の拡大が顕著だと指摘した。10年には月収10万〜30万元（125万〜375万円）の家庭についての年間の贅沢品平均消費額は18．6万元（約232万5000円）で、大都市と同程度の所得層を超えているという。

欧氏は、消費者心理や市場の特性に着眼すれば、海外ブランド品以外に、中国のお茶や白酒も贅沢品市場の有望な商品となる可能性があると述べた。（翻訳・編集/HA）