<中華経済>輸入ゴム価格上昇が中国タイヤメーカーに打撃、業界赤字率50%超か

Record China    2011年6月9日(木) 16時26分

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8日、 輸入ゴム価格の高騰が、外資ブランドの勢力に押される中国タイヤメーカーに二重の圧力を加えている。

2011年6月8日、輸入ゴム価格の高騰が、外資ブランドの勢力に押される中国タイヤメーカーに二重の圧力を加えている。各社は今年に入って数回の値上げを行っているが、原料高によるコスト増加を相殺できていない。中国のタイヤ業界は昨年の赤字率が20%を超えたが、今年は半数以上の企業が赤字に陥ると予想されている。7日付税関統計資訊網が伝えた。

税関統計によると、広東省の1〜3月の天然ゴム輸入額は前年同期比35.1%増の9378万ドルに拡大した。平均輸入価格は1トン当たり3757ドルと、71.3%も上昇。中国やインドを始めとする新興国の天然ゴム需要増が、世界の天然ゴム価格を上昇させている。

中国の1〜3月の新車販売台数は前年同期比8.08%増の498万台となり、増加率は前年同期と比べて縮小したが、中国自動車工業協会は新車販売は通年で10〜15%の伸びを維持すると予測している。こうした状況下、今年の中国の天然ゴム消費量は前年比6.03%増の350万トンに達する見通し。インドでも100万トンの消費が予想され、そのうち11万トンを輸入に頼るとみられている。

もっとも1〜3月の中国の天然ゴム輸入量は2万5000トンと前年同期比で21.1%減少した。コスト高を受けてタイヤメーカーが減産や生産停止を計画し始めたことが背景にある。(翻訳・編集/JX)

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