2011年6月1日、上海市経済・情報化委員会はこのほど開かれた2011年上海自動車電子産業発展ハイレベルフォーラムにおいて「上海のカーエレクトロニクス産業を2013年までに1000億元規模にする」と発表した。中国の各メディアが伝えた。

同委員会は、3月に発生した東日本大震災で日本製電子部品の供給がストップした際、代替として上海製部品を採用する海外企業が多かったと評価。しかしコア技術の多くを海外に依存しているため、独自技術を用いた製品の産業化が急務だとした。今後は、カーエレクトロニクス製品の全国シェア3割を目標に産業チェーンの整備を進め、産業全体の発展を支援する意向を示している。

同委員会の統計によれば、上海にある自動車用電子部品メーカーは約180社だが、10億元を超える規模を持つ大型企業はわずか5社ほど。2010年の同市のカーエレクトロニクス産業の規模は、前年同期比15％増の660億元だった。（翻訳・編集/JX）