ローカル人材引き留めたい…外資系が転換強いられる―中国

Record China    2011年5月25日(水) 8時28分

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23日、中国企業が業績を伸ばし、海外へ進出しつつあることで、中国で事業を展開する外資系企業は優れた人材の確保が厳しくなっており、方向転換を余儀なくされている。写真は10年11月、重慶市で行われた貿易関連企業の人材交流会。

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2011年5月23日、新浪科技によると、中国本土の国内企業が業績を伸ばしつつあることで人材競争が激しくなり、中国で事業を展開する外資系企業は管理層を中心とした人材確保の方策を変えざるを得なくなっていると、海外メディアが伝えている。

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外資系企業や多国籍企業の多くは従来、自国で採用した中国系の人材を中国市場の管理ポストに採用してきたが、現在はローカル市場に精通した国内の人材を積極的に採用するようになっている。しかし、近年は現地企業の成長に伴い、給与などの待遇も改善しないことには優秀な人材の確保が難しくなっているという。ヘッドハンティング大手ラッセル・レイノルズ・アソシエイツによると、外資系企業からローカル企業に転職するケースが中国では増加中だ。

会計事務所国際大手アーンスト&ヤングの統計によると、2010年には、中国農業銀行やオンライン書店・当当網など大手をはじめとする多くの中国企業が株式公開(IPO)したが、2011年に入ってからもその勢いは衰えず、中国企業のIPO数は世界最多となっている。海外市場へ進出する中国企業が増えていることから、国際的な経験の豊富な人材、とくに多国籍企業での管理ポストに適した人材への需要が高まっている。

人材の確保が難しくなっていることから、社内人材育成制度の強化や、中国国内での高等教育機関との提携など、優秀な人材を採用するために方策を転換せざるを得ない企業も現れている。

光学機器大手のボシュロムは人材の流失を防ぐため、ボーナスの支給を年1回から年4回に増やしているという。同社のBrent Saunders CEOは人材の確保について、以前は外資系企業や多国籍企業が競争相手だったが、現在は中国の国内企業や民間企業が競争力を増していると話している。(翻訳・編集/岡田)

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