中国で“インフレから自己防衛”のための金購入が増加―カナダ紙

Record China    2011年5月4日(水) 16時16分

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4月26日、カナダ紙グローブ・アンド・メールは、住宅購入制限や株式市場の低迷が続く中、急速に進行するインフレの防衛策として中国人消費者が金購入に走っていると報じた。写真は北京の貴金属販売店。

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2011年4月26日、カナダ紙グローブ・アンド・メールは、住宅購入制限や株式市場の低迷が続く中、急速に進行するインフレの防衛策として中国人消費者が金購入に走っていると報じた。30日付で新華社通信サイトの新華網が伝えた。

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中国の3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比5.4%増と2年8カ月ぶりに高い水準を示した。一方、高騰する不動産価格抑制のため、多くの地方政府が2軒目の住宅購入制限などの政策を導入している。また、株式市場も低迷が続いている。

こうした状況の中、中国人消費者は自己防衛のため、貴金属、中でも金に注目し始めている。2010年の金のアクセサリーの購入量が約400トンに上るなど、中国はインドに次いで世界第2の金消費市場となった。前年比70%を記録し、世界で最も高い成長率となっている。

金に関する広報活動を行っている国際的な非営利団体ワールド・ゴールド・カウンシルは、中国のこうした状況は今年も継続すると予測する。同団体の極東地区担当者は「中国人にとって金購入は財産を残す手段の一つとなっている」と分析する。

ニューヨーク商品取引所の金塊先物相場は先ごろ、終値で初めて1オンス1500ドル台に乗せた。金価格高騰の主な原因はドルの下落にあるとアナリストは指摘する。しかし一方で、“金バブル”の崩壊を危惧する声もある。

北京に住む李さんは「金は現在高値圏にあり購入のチャンスではない。しかし、インフレヘッジのための他の手段と比較すると、購入の可能性は排除できない」と語り、「インフレに対する恐怖感が消費者を金購入に走らせている。誰もが資産を増やしたり目減りを防ごうと思っているが、投資の選択肢が少な過ぎるため、金を購入するのだろう」と分析している。(翻訳・編集/HA)

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