大連の研修生派遣会社が女川町を訪問、「全員無事のお礼に」―華字紙

Record China    2011年4月27日(水) 13時2分

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26日、東日本大震災で、中国人研修生の避難を優先させ、自らは津波に呑まれたとみられる佐藤水産の専務、佐藤充さんへの恩返しがしたいと、大連の派遣会社の社員5人が同町を訪問した。写真は先月16日の新潟産業振興センター。在日中国人500人以上が身を寄せた。

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2011年4月26日、東日本大震災で大津波に襲われた宮城県女川町で、中国人研修生の避難を優先させ、自らは津波に呑まれたとみられる佐藤水産の専務、佐藤充さんへの恩返しがしたいと、派遣元の大連の会社の社員5人が同町を訪問した。華字紙・日本新華僑報が伝えた。

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佐藤さんは震災当日、自分の家族の安否確認よりも先に中国人研修生20人を安全な場所へと誘導。その後、家族を探しに出かけたが、そのまま戻らなかった。研修生たちによると、地震直後は少し小高い場所に避難したが、すぐに佐藤さんが「津波が来る!」と叫びながらやって来て、さらに高い場所へと誘導してくれた。研修生の1人は「それがなかったら、自分たちは助からなかった」と話す。

佐藤さんは中国で「英雄」扱いされ、各メディアでも大きく報じられた。同町は人口1万人の約半数が行方不明になるという大惨事だったが、当時、合わせて54人いた中国人研修生は全員無事だった。研修生の派遣元である大連の派遣会社の幹部、王軍(ワン・ジュン)氏は「佐藤さんを始めとする女川町の方々に感謝の気持ちでいっぱいです」と話し、大連で募金活動を行ったことを明かした。

社員5人は、佐藤さんの実兄である佐藤水産の社長、佐藤仁さんのもとを訪ね、感謝の言葉を述べた。集めた募金は中国人研修生を受け入れていた水産会社9社に贈りたいとしている。訪問を受けた佐藤仁さんは「弟は日本人として当然のことをしただけです」と語った。(翻訳・編集/NN)

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