Record China 2011年4月23日(土) 11時44分
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21日、中国共産党機関紙・人民日報は、「一人っ子政策」の実施から30年が経ち、人口の爆発的増加は抑えられたものの、国民の全体的な素養が低いことが新たな課題となっていると論じた。写真は上海万博。
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2011年4月21日、中国共産党機関紙・人民日報は、「一人っ子政策」の実施から30年が経ち、人口の爆発的増加は抑えられたものの、国民の全体的な素養が低いことが新たな課題となっていると論じた。以下はその内容。
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中国の人口は毎年800万人前後のペースで増え続けており、人口増加への懸念がなくなったわけではない。そのうち、先天性障害児は毎年80万〜120万人生まれている。「一人っ子政策」の実施から30年以上が経ち、人口の爆発的増加は収まったものの、国民の全体的な素養は低いまま。これが中国の発展と国家としての競争力に影響を及ぼしている。
1つは先天性障害児の割合が高いこと。中国先天性障害児観測センターの統計によると、1996〜2007年、先天性障害児の出生率は増加の一途をたどっており、その数は毎年約80万〜120万人に上った。家庭や社会の負担は計り知れない。
労働力の質も低い。農村の大量の余剰労働力がせっかくの「人口ボーナス期」に水を指している状態だ。例えば、貴州の農村出身の趙華(ジャオ・ホワ)さん(20)は高卒後、江蘇省常州市の紡績工場で働いていたが、技術がないためリストラされた。本来なら労働人口としてバリバリ働き納税してくれるはずなのに、反対に労働人口に養われる立場になってしまったのだ。
中国は長期に渡り、安価な労働力を武器に経済成長を続けてきた。だが、どんなに「世界の工場」と褒めそやされても世界の産業チェーンの末端であるというバツの悪さはぬぐえない。労働者の技能の低さが、人口ボーナスの経済成長への貢献度を下げている。その国の競争力は労働力の数ではなく、労働者の質で決まるのだ。(翻訳・編集/NN)
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