Record China 2011年4月4日(月) 19時2分
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3日、中国人ブロガー、呉若愚氏が「『紙銭』を燃やす風習から見る中国社会」と題した記事をブログサイトに掲載した。4月5日は中国のお彼岸にあたる「清明節」。日本と同様、先祖の墓参りをする日となっている。写真は墓の前で燃やされた「紙銭」。
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2011年4月3日、中国人ブロガー、呉若愚(ウー・ルオユー)氏が「『紙銭』を燃やす風習から見る中国社会」と題した記事をブログサイト・鳳凰博報に掲載した。4月5日は中国のお彼岸にあたる「清明節」。日本と同様、先祖の墓参りをする日となっている。以下はその内容。
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中国人はなぜ先祖を供養するために大量の「紙銭」(紙で作ったお金)を燃やしたがるのだろう。毎年この季節になると、街中は「紙銭」を燃やした匂いで溢れかえり、辺り一面を漂う燃えカスで顔を真っ黒にされることもある。山の中で燃やした「紙銭」が木に燃え移り、山火事になることもしばしば。消火作業で亡くなる人が出るほどの騒ぎになることもある。
なぜここまでしてでも「紙銭」を燃やす必要があるのだろうか?それはつまり、「地獄の沙汰も金次第」だからだ。一説によると、閻魔大王の部屋には、人間を含む様々な種類の動物の毛皮がかけられている。裁きの結果、動物の毛皮をかけられた者は動物に生まれ変わり、人間の毛皮をかけられた者は人間に生まれ変わるという仕組みになっているという。
何に生まれ変わるかは生前の行いによって決まるはずなのだが、閻魔大王は賄賂に弱いらしい。生前は悪行ばかり働き動物に生まれ変わることが決まった者でも、袖の下の金額によっては人間に昇格できる。反対にどんなに善行を積んだ者でも、一銭も賄賂を渡さなければ動物にされてしまうというから大変だ。
金さえあれば何でもできるというわけではないが、金がなければ何もできないことを、人々はこの世でもう嫌というほど痛感している。せめてご先祖様があの世で困らないよう、「紙銭」を大量に燃やさなければ気が済まないのだろう。(翻訳・編集/NN)
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