Record China 2007年1月14日(日) 22時55分
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かつて華北から南下し、集団で生活してきた客家の独特な住居・土楼。土と木で作られた大きな建物に、姓を同じくする一族がともに暮らしている。
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福建省と広東省にまたがる山間部に、土のれんがと木で造られた印象的な建築物が数多く存在している。円形や方形、時には多角形をしたそれらの大きな建築物は、客家(はっか)の人々が外部からの襲撃を防ぐため築いた集合住宅で、「土楼」と呼ばれている。
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客家とは唐から元の頃に華北から南下・移住してきた人々の子孫といわれ、湖南省、福建省、広東省などに定着した。そのため居住地域の周辺の言葉よりも、北方の方言に近い言葉を話す。教育熱心で優秀な人材を輩出し、華僑や華人として外国へ移った人々も多い。
写真は福建省ジャン州市の華安県大地村にある2つの円楼(円形の土楼)のうちの1つ。厚い壁に囲まれ、外側の1、2階には窓がなく、入り口は1つ。その堅固な外観を見ると、外敵から身を守る目的のもとに建てられたことがよく分かる。この円楼は清の乾隆34年、つまり1770年に建造された。国家文物保護単位に制定されるべき優れた古代建築で、福建省にある土楼の代表的なものだそうだ。
<中国・珠玉の景観>シリーズでは、これからも中国の人と歴史、自然が作り出した美しい名所の写真を、説明つきでお届けしていく。
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