「ジャスミン革命」が中国に与えた試練とチャンス―英メディア

Record China    2011年3月8日(火) 17時8分

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6日、英メディアは「『ジャスミン』が中国に与えた試練とチャンス」と題した記事を掲載した。写真は2月28日、天安門広場付近をパトロールするオートバイに乗った警察官。

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2011年3月6日、英BBC放送の中国語版ウェブサイトは「『ジャスミン』が中国に与えた試練とチャンス」と題した記事を掲載した。以下はその内容。

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中国のテレビニュースではリビア在住の中国人3万6580人の救出劇が盛んに報じられている。これほど大規模な救出劇は建国以来、初めてのことだという。彼らが救出されるまでの間も、中国のテレビでは国家が救出のためにどれほど尽力しているかをこれでもかというほど繰り返し報じていた。

中東や北アフリカを席巻する「ジャスミン革命」に多くの政権がビクビクする中、中国は逆にこれを利用して「人民のために尽くす国家」というイメージを国民に植え付ける作戦に出た。「ジャスミン革命」は中国で威力を発揮する前に、早くも中国政府に有利なチャンスを与えたことになる。

2週間前、中国の10数都市で中国版の「ジャスミン革命」を起こそうという呼び掛けがインターネットに書き込まれ、当局は警戒の目を光らせるようになった。旧暦2月2日にあたる6日は「龍抬頭」(龍が頭を上げる日)で春の始まりといった意味合いがあり、北京の王府井にも何かを始めたがる民衆を警戒した警察官が大勢詰めかけたが、結局何の異常も見られなかった。

その前の日曜日には王府井で取材していた西側の記者が当局に拘束される事態も起きている。北京在住の外国人記者たちは当局から「勝手に王府井付近に行かないよう」警告を受けていた。今も特別な許可がなければ近づけない。

ある外国人記者がこう言っていた。現場に実際にはデモ参加者がいてもいなくても、「ジャスミン革命」が起きても起こらなくても、カメラを構えた記者さえいれば何らかのニュースを作り出すことは可能であると。だが、「警察対民衆」「一党独裁対言論の自由」などの構図を作り出すのは現場の記者ではなく本社編集部に座っている人間だ。だからといって、西側メディアが一致団結して中国を「妖魔化」(=非人道的)に仕立て上げるようなことはしていない。

全国政治協商会議の葉小文(イエ・シャオウェン)常務委員は4日、「ジャスミン革命の呼び掛けは『オオカミ少年』と同じだ」と言い切った。もしも本当にそういうことであれば、これほど大掛かりな厳戒態勢もすべて徒労に終わるということになる。(翻訳・編集/NN)

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