Record China 2011年2月24日(木) 12時53分
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17日、中国のトラベルライター、余瑩(ユー・イン)氏が「日本人との初めての触れ合い」について綴った記事が、中国のブログサイトに掲載された。写真は金閣寺。
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2011年2月17日、中国のトラベルライター、余瑩(ユー・イン)氏が「日本人との初めての触れ合い」についてつづった記事が、中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載された。以下はその概略。
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関西空港に着いた時にはすでに午後4時半を回っていた。私が「ミヨコ」という女性と知り合ったのはこの時だ。京都行きの特急に乗るためホームに並んだ私の前でミヨコは大きな荷物を抱え、連れの女性と何やらおしゃべりをしていた。典型的な日本の「主婦」のようだと思った。
おしゃべりを中断しては悪いとは思ったが、京都行きはここで良いのかどうか、やはり勇気を出して聞いてみることにした。ミヨコは振り返り、私の切符を何度も見た。どうやら間違ってはいなかったようだ。そして、驚いたことにこう言った。「私も京都に行くから、一緒に行きましょう」。
それからミヨコは「私たちはヨルダンとレバノンに行ってきたの。彼女は友達。旅の途中で知り合ったのよ」と連れの女性を紹介してくれた。見ず知らずの私に旅の詳細まで話すことに何ら抵抗を感じていない様子。私は「面白い人だな」と思った。
年齢は40〜50歳位だろうか。日本女性といえばバッチリメイクが基本だと思っていたが、ミヨコは違った。それから「私の家は宇治にあるのよ。宇治は知っている?10円玉を持っているかしら。平等院鳳凰堂があるところよ」と言いながら、私の旅のスケジュールを聞いてきた。
特に決まっていないと答えると、ミヨコは少し考えてからこう言った。「明日は私も疲れているから、あさって車で案内してあげるわ」。私はとても信じられず、「うんうん」と返事するだけで精いっぱいだった。そして、連絡先を交換すると「ごめんなさいね。友達がもうすぐ降りてしまうから先に話したいの。また後でゆっくり話しましょう」と言った。
ミヨコは約束通り、電話をくれた。朝の7時半に京都駅脇の郵便局前で待ち合わせ。外は雪が降っていた。ダウンジャケットを着て雪の中をわざわざ来てくれたミヨコの姿を見た時、私は胸の奥からこみ上げるものを感じた。「どこに行きたい?」―そう聞かれて私は真っ先に「金閣寺」が思い浮かんだ。
ミヨコと京都駅で晩御飯を食べる頃になると、私は眠くてまぶたが閉じそうだった。でも、まだミヨコと話していたい。日本女性は結婚すると、自由な時間やお金などまるでないと思っていた。ミヨコの旦那さんは投資顧問をしていたが今は退職し、夫婦で海外旅行を楽しんでいるそうだ。さらにミヨコは19歳の時、単身で北京に行ったこともあるという。話しは尽きなかった。
申し訳ないと思ったのは、ミヨコが道中、私に一切お金を出させなかったことだ。決して流暢とはいえない英語で私の旅があと2カ月続くことを心配し、「まだたくさんお金がかかるんだから。今日はいいのよ」と言った。だが、別れ際ミヨコに「今度は中国に」と誘ったが、「何度も行っているから」という理由で「もう行かないから」と言われてしまった。「また日本に来てね」と言われたが、本当はミヨコに中国で恩返しがしたかった…。(翻訳・編集/NN)
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