米国営放送ボイス・オブ・アメリカの中国語部門縮小、議員から懸念の声―米国

Record China    2011年2月19日(土) 17時8分

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17日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が中国語部門のラジオとテレビ放送を廃止し、米国政府が2012年から予算を削減することについて、一部の議員から「米国のイメージを損なう」と反対の声が上がっている。写真は中国で取材するVOAの記者。

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2011年2月17日、米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が中国語部門のラジオとテレビ放送を廃止してウェブサイトのみにする方針とし、米国政府が2012年の年度予算からVOAに関する予算を削減することについて、一部の議員から「米国のイメージを損なう」と反対の声が上がっている。VOAが伝えた。

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VOAの予算削減に反対しているある議員は「中国政府は大量の資金を投じて世界に宣伝している。米国は今まさに最も悪いタイミングで中国人との直接交流の機会を減らそうとしている。中国人は真相の理解を必要としており、それによって初めて改革がもたらされる」と主張する。

さらに「中国の胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の先般の訪米の後、米国政府がこうした決定を下すのは米国のイメージを損なう。世界の人々から見れば、オバマ大統領と胡主席との間で何か密約があったかのようにも思える。(VOA中国語部門の縮小は)米国のイメージを損なう以外に、我々をさらに軟弱化させるだけで、メリットは何も無い」と指摘する。

米国議会でこのほど発表された報告によると、中国の国営メディアは米国で自由にオフィスビルを建設し、自由に報道できるが、米国メディアは中国で様々な制限を受けている。また、中国政府は世界各地でパブリック・ディプロマシーを積極的に展開して中国文化を宣伝し、世論に働きかけているだけでなく、中国語と中国文化を広めるための教育機関・孔子学院を米国国内だけでも70校以上設立している。

米上院外交委員会のリチャード・ルーガー共和党議員は「中国における米国のパブリック・ディプロマシーは、米中貿易と同じように、深刻な一辺倒の状態になっている」と話す。別の共和党議員は、VOA中国語部門の縮小に関し、近々公聴会を開催する計画を立てているという。(翻訳・編集/HA)

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