中国経済の成長をけん引する長江デルタに異変?GDP成長率目標を相次いで引き下げ―中国

Record China    2011年2月16日(水) 9時59分

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14日、江蘇省で開催中の「両会」(人民代表大会と政治協商会議)で、同省の第12次5カ年計画期間におけるGDP成長率の目標値を3.5ポイント引き下げ、10%前後とすることが決まった。写真は上海市の繁華街・南京東路を歩く人々。

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2011年2月14日、新華網によると、江蘇省で開催中の「両会」(人民代表大会と政治協商会議)で、同省の第12次5カ年計画期間におけるGDP成長率の目標値を、第11次5カ年計画での目標値と比べて3.5ポイント引き下げ年平均10%前後とすることが決まった。

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江蘇省の決定に先立ち、上海市と浙江省も相次いで第12次5カ年計画におけるGDP成長率の目標値を8%とすることを明らかにしている。国家発展改革委員会・長江デルタ地域計画策定グループのメンバーでもある上海社会科学院の郁鴻勝(ユー・ホンション)主任は、これらの決定は中央政府の指示によるものではなく、これまでの成長モデルが人口や資源、環境などの問題に直面した結果から、戦略的に導き出されたされたものだとしている。

江蘇省では今後5年間でハイテク産業をさらに成長させるほか、長江デルタ2省1市(浙江省、江蘇省、上海市)で医療、教育、住環境などの整備、そして内需拡大をこれまで以上に進める計画がある。専門家の間では長江デルタ地域が今後5年間は“減速”期に入るとみられているが、今回の決定は現状を客観的にとらえた上での積極的な方向転換だという見方もなされている。(翻訳・編集/岡田)

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