中国で高まる木材需要、米国業界に光明―米メディア

Record China    2011年2月10日(木) 19時24分

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8日、不動産市場低迷で不況が続いている米国の材木業界だが、一部の企業は新たな顧客を開拓し、不景気の波から脱しつつある。写真は中国江蘇省・連雲港で陸揚げされる輸入木材。

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2011年2月8日、ウォール・ストリート・ジャーナル(中国語版サイト)によると、2008年以降の不動産市場低迷で不況が続いている米国の材木業界だが、一部の企業は新たな顧客を開拓し、不景気の波から脱しつつある。

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米国の木材輸出が増加している。その輸出先は、木材需要が高まっている中国だ。中国にとって従来、木材の主な輸入元はロシアだったが、07年にロシアが関税を引き上げたことをきっかけに、米国やカナダの木材に対する需要が伸びている。研究機関ウッド・リソーシズ・インターナショナル(Wood Resources International)によると、米国による原木の対中輸出量は、07年の25.6万立方米(全生産量の1%)から10年には240万立方米(全生産量の7%)に伸びると推算されている。3年間で約10倍の激増を見せたことになる。

しかし、米国内の市場全体は依然として低迷したままだ。カナダ五大銀・モントリオール銀行の森林製品アナリスト、スティーブン・アトキンソン氏によると、米国の木材工場の35%は現在も操業停止の状態が続いている。中国向け輸出の好調は限定的なものであり先行きも不透明で、新たな雇用創出や産業拡大を導くものではないが、少なくともさらなる不況とレイオフやリストラを抑制する一助にはなっていると指摘している。(翻訳・編集/岡田)

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