Record China 2011年2月9日(水) 8時6分
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7日、青蔵高原の氷河は過去30年間、年平均131.4平方キロメートルのスピードで縮小していることが分かった。今後はさらに縮小のペースが加速すると見られている。写真は青蔵高原。
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2011年2月7日、中国地質調査局が行った青蔵(チベット)高原の生態地質環境に関する遠隔調査・観測の結果から、青蔵高原の氷河は過去30年間、年平均131.4平方キロメートルのスピードで縮小していることが分かった。今後はさらに縮小のペースが加速すると見られている。新華網の報道。
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中国地質調査局によるこの調査は、リモートセンシング(RS)技術を応用し青蔵高原の氷河や雪線(万年雪の境界線)、湖沼、湿地帯などの変化を長年にわたって観測したもの。結果、過去30年間にわたり青蔵高原の氷河が全体的に減少していることが判明した。とくに高原周辺の氷河減少は著しく、面積は10%以上減っており、高原中腹部でも氷河面積は5%も減少しているという。
雪線も大幅に後退しており、平均100〜150m、激しいところでは350mも境界線が上がっていることが確認されている。湖や湿地帯も減少、あるいは完全に消失してしまったケースも見られ、総面積が10%近く減少する一方、高原中腹部に新たな湖沼が発生するなど、氷河や万年雪の減少は周辺の水資源に多大な影響を与えている。
現在の気候変動や温暖化のペースから予測すると、2050年には氷河面積は現在の72%程度にまで減少すると見られており、2090年には現在の半分にまで減少する可能性もあるという。青蔵高原は中国の国土の約4分の1を占め、チベット自治区や青海省、四川省、雲南省、新疆ウイグル自治区にまたがり、長江や黄河の水源を擁していることから「中華水塔」と呼ばれている。(翻訳・編集/岡田)
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