物価高!サラリーマンにリーズナブルな「市民食堂」や「大衆食堂」が人気―上海市

Record China    2011年2月8日(火) 19時5分

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7日、物価の上昇が続く中、上海市ではリーズナブルな“市民食堂”が人気だ。オフィスビルに入居する“社食”や、本来は高齢者向けサービスとして設置された食堂が一般向けにも開放され、「安い」「速い」「おいしい」「衛生的」と、市民やサラリーマンに人気を博している。

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2011年2月7日、物価の上昇が続く中、上海市ではリーズナブルな“市民食堂”が人気だ。オフィスビルに入居する“社食”や、本来は高齢者向けサービスとして設置された食堂が一般向けにも開放され、「安い」「速い」「おいしい」「衛生的」と、市民やサラリーマンに人気を博している。解放日報が報じた。

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家事に割く時間がますます少なくなる多忙な現代人。核家族化が進む家庭生活。そんな社会現象に、ニーズがぴったり一致した“市民食堂”。便利でお財布にもやさしい、さまざまな業態が出現している。

ビジネス街で働くサラリーマンにとって、昼食をどうするかは日常の大きな問題でもある。レストランで食事をすればサイフに響くし、弁当を持参するのは面倒くさい、かと言って昼食を食べないわけにもいかない。

上海随一のビジネス街・南京西路一帯のオフィスビルでは、およそ20棟で“市民食堂”を導入している。ある食堂は広さ800平方メートル、座席数800となかなか大規模な展開だが、サラリーマンだけでなく近隣の住民にも人気を博し、昼食時になると満席の上、長蛇の列ができる。料理4品にスープ、果物がついて12元(約150円)というお得さが人気の秘密だ。

価格を周辺の食堂やレストランよりも安く抑えられる理由は、本来なら年間数10万元(数100万円)にも上るテナント料を、不動産デベロッパーが公共性という観点から無償で提供しているからだという。もちろん、こうした市民食堂を導入すれば、オフィスビルにとってはテナント確保にも有利となる。

こうしたオフィス地区では、駅から徒歩10分圏内の市民食堂や、お勧め飲食店を列記した「ランチガイド」を発行し、配布することで軒並み売り上げを伸ばす工夫もなされている。

また、ある集合住宅では、地元自治体と不動産開発業者の協力によって、敷地内に高齢入居者にサービスを提供する食堂を設置し、それが一般向けにも開放され、好評を博している。

食堂の責任者・許(シュー)さんは「付近のサラリーマンたちの昼食の需要を考えて一般に開放することにした」と語る。一般向けと高齢者向けの食事には時間差サービスを設け、それぞれの時間帯で米の炊き上がりの柔らかさに差をつけるなどの工夫をするという。また、料金にも差をつけ、外部利用者からより多く徴収した収益を、価格抑制のために活用している。高齢者向けにはデリバリーのサービス、高血圧・糖尿病など、持病によって個別に考案されたメニューも供し、自炊の困難な独居老人らに好評だという。(翻訳・編集/HA)

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