2011年1月30日、英メディアは、英国のデパートなど高級品小売業界が中国人客の誘致強化を目的に、ビザ発行の簡略化を政府に要請していると報じた。中国・羊城晩報の2月1日付の報道。

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免税ショッピング・サービスを展開するグローバル・ブルーによると、2010年、英国における中国人観光客の消費額が3億5000万ポンド（約460億円）に達した。しかし、ハロッズやセルフリッジ、フォートナム・アンド・メイソンなど大手デパート各社は、政府が中国人観光客のビザ申請手続きを簡略化していれば、さらなる売上が実現できたはずだと指摘している。

英国内の小売業界からは、政府の態度について「官僚主義が中国人消費者をロンドンから遠ざけている」とする声が上がっているほか、フランスでは2010年に中国人観光客が5億ポンドを消費したという指摘もあり、政府の対応によって、利益を得る機会をフランスやイタリアに譲っているとの不満も出ている。（翻訳・編集/岡田）