薬物の有害反応で毎年20万人が死亡、4割は抗生物質の乱用が原因―中国

Record China    2011年1月5日(水) 11時34分

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3日、中国で毎年20万人が薬物に対する有害反応によって死亡し、うち40%が抗生物質の乱用によるものであることが分かった。写真は湖北省の診療所で使用されている抗生物質。

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2011年1月3日、中華医学会行為医学分会の楊志寅(ヤン・ジーイン)主任委員が新聞「健康報」に発表したデータによると、中国では毎年約20万人が薬物に対する有害反応(adverse drug reaction)によって死亡しており、うち40%が抗生物質の乱用によるものであることが分かった。4日付で中国新聞社が伝えた。

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楊主任の発表したデータによると、中国の年間の入院患者約5000万人のうち、約250万人が薬物に対する有害反応が原因とされており、毎年約20万人が死亡している。中国では入院患者の約70%に対して抗生物質が使用されており、そのうちの80%以上が本来ならば抗生物質を使う必要がないという。

中国で使用・販売量が最も多い薬品15種類のうち、10種類を抗生物質が占めている。中国における抗生物質の国民1人当たりの年間使用量は138グラムで、米国(同13グラム)の10倍以上に上る。

また、中国には聴覚障害者と発話障害者が約1000万人(うち児童は約180万人)存在しており、その60〜80%(児童は約60%)は薬害や薬に対する有害反応が原因だとみられている。(翻訳・編集/HA)

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