2010年は日中関係が大きく揺れ動く一年となった。中国国内でも災害や万博開催など、さまざまなニュースがあった。象徴的な10の出来事を「2010年中国10大ニュース」として振り返る。

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9つ目のニュースは物価上昇。中国でインフレ懸念が高まっている。ポータルサイトなどでは「今年の漢字」に物価上昇を意味する「漲」が選ばれており、「あらゆるものが値上がりしているが、給与だけは上がらない」と嘆く声も多い。07年も物価上昇が目立ったが、当時はガソリン価格の高騰がメインだった。今年はニンニクや生姜といった料理に欠かせない農産物が値上がりし、市民の生活を直撃している。

物価上昇の加速は食品と住宅の価格上昇によるものだと指摘されている。中国の11月の消費者物価は前年同期比5．1％上昇し、インフレ懸念が高まっている。中国人民銀行（中央銀行）は12月26日に今年2度目の利上げに踏み切った。（編集/TH）