Record China 2010年12月31日(金) 20時27分
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2010年に中国で起きた象徴的な10の出来事を「2010年中国10大ニュース」として振り返る。8つ目は尖閣諸島中国漁船衝突事件。写真は英雄扱いされ故郷に“凱旋”する同事件の中国人船長。
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2010年は日中関係が大きく揺れ動く一年となった。中国国内でも災害や万博開催など、さまざまなニュースがあった。象徴的な10の出来事を「2010年中国10大ニュース」として振り返る。
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8つ目のニュースは尖閣諸島中国漁船衝突事件。9月7日、尖閣諸島海域で操業していた中国漁船が海上保安庁の巡視船に衝突。海上保安庁は同漁船の中国人船長を公務執行妨害で逮捕した。中国政府は船長の逮捕や勾留延長に反発し、日本に対して様々な報復措置を実施。双方の閣僚級以上の交流停止、航空便増便をめぐる航空交渉の中止、石炭関係会議の延期、日本への中国人観光団の規模縮小を決定したほか、日本へのレアアースの輸出差し止め措置をとった。また、河北省で旧日本軍による遺棄兵器処理事業の建設予定地を視察中だった準大手ゼネコン・フジタの日本人社員4人を、軍事管理区域に不法に侵入して動画撮影を行っていたとして拘束した。
これを受け、那覇地検は同月24日、中国人船長を処分保留で釈放すると発表、翌25日未明に中国へと送還された。同船長は帰国後、Vサインを見せ、尖閣諸島は中国領であると発言するなどし、英雄扱いされている。
日中関係が悪化する中、10月に日中両国でそれぞれ抗議のデモ活動が行われた。そして11月4日、数日前に衆参予算委員会所属の一部の議員にのみ限定公開された漁船衝突時の映像の44分バージョンがインターネット動画サイトのYouTubeに流出。同10日に海上保安官が自分が流出させたと名乗り出たが、15日には映像の秘密性は低いとして逮捕は見送られ、書類送検された。(編集/TH)
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