都市化とともに深刻さを増す中国のゴミ処理問題―カナダ華字紙

Record China    2011年1月3日(月) 5時18分

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12月27日、カナダ華字紙は、中国では都市化が進むにつれ、処理が追い付かず都市を取り囲むように積まれたゴミの山も深刻さを増していると報じた。写真は中国・鄭州のゴミ埋め立て地。

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2010年12月27日、カナダ華字紙・星島日報は、中国では都市化が進むにつれ、処理が追い付かず都市を取り囲むように積まれたゴミの山も深刻さを増していると報じた。28日付で中国新聞社が伝えた。以下はその内容。

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都市化のペースが日増しに加速しているが、中国の都市が直面するゴミの山も深刻さを増している。少し前には広州市番禺区のゴミ焼却発電所建設計画と香港の将軍澳ゴミ埋立地拡張計画が住民らの反対に遭い、計画が頓挫した。中国のゴミ問題解決には新たな思考や方法が必要ではないだろうか。

社会の発展という角度からみれば、都市のゴミを処理する公共施設は必須のものだが、埋めたり焼いたりを繰り返すだけというのは、必ずしも最良の方法ではない。中国は合理的なゴミ処理システムを確立すべきだろう。そこにはゴミの量を減らすことや分別回収の方法も含まれる。

例えば、ゴミの量を減らすため、日本のようにゴミ袋を指定するのはどうか。出すゴミの量が多ければ、それだけ使う袋の量が増え、買う袋の量も増える。住民は自然にゴミの量を減らす努力をするようになるだろう。

分別については、ブラジルのように乾いたゴミと湿ったゴミの2種類だけという方法はどうか。湿ったゴミは有料で金額は重さで決める。乾いたゴミは無料だ。乾いたゴミは業者に任せ、そこで細かく分別する。

どうしても再利用ができないゴミは焼却することもやむを得ないだろう。だが、それにはダイオキシンなど有害物質をなるべく出さない処理技術が要求される。スウェーデン・ヨーテボリの住宅街にある廃棄物焼却施設が採用する最新の設備は98%をエネルギーに変え、施設の煙突からは無害の水蒸気しか噴き出さないそうだ。中国も海外の例を参考に改めてゴミ問題を考えた方が良いだろう。(翻訳・編集/NN)

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