2010年12月21日付の成都商報によると、英国の歌手スーザン・ボイルは中国の地方TV局・江蘇衛視主催の年越しコンサートで、自身の出世作「夢やぶれて（原題：I Dreamed a Dream）」を披露する。30日に上海入りし、初の中国で3曲を歌う。

【その他の写真】

イギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」で美声を披露して以降、瞬く間にスターダムに駆け上がったスーザンは、中国からのオファーを度々受けながらも、スケジュールの都合からこれまで実現がされなかった。そしてついに今回、江蘇衛視の2010年年越しコンサートに参加することに。もともと地元イギリスの番組に出演予定だったが、スーザンの強い希望で今月14日に契約が交わされ、今回の中国行きが果たされる。

“草の根スター”とも言うべきスーザンについて、今回のコンサートをプロデュースする張玲燕（ジャン・リンイエン）氏は、「スーザンは飛行機やホテル、食事などの待遇については全く何も要求してきていない。ただ、パイナップルジュースだけが欲しいと言っていた」と語る。ただ、「音楽についての要求は“厳格”とまで言えるものだった」と張氏。音響機器はもちろんのこと、照明や舞台美術など設備については世界最高峰のものを準備したという。

このようなスーザンの出演料については、多くの憶測が飛んでいる。江蘇衛視は公表を避けているが、昨年、日本の紅白歌合戦で1曲披露した際の出演料は500万円。その他諸費用を加えて1000万円以上をスーザン側に支払った。現在ではスーザンの出演料は毎秒140ポンド（約1万8000円）とも言われており、3曲で100万元(約1258万円)を超えると言われている。（翻訳・編集/小坂）