Record China 2010年11月30日(火) 11時28分
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26日、香港出身の政治学者、林泉忠氏は「国民党の勝利で『中台の黄金の10年』は実現に近づいたのか」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は4日、北京で会談した王毅・中国国務院台湾事務弁公室主任と台湾工業総会の陳武雄・理事長率いる代表団。
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2010年11月26日、香港出身の政治学者、林泉忠(りん・せんちゅう)氏は「国民党の勝利で『中台の黄金の10年』は実現に近づいたのか」と題した記事を中国のブログサイト・鳳凰博報に発表した。以下はその内容。
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馬英九(マー・インジウ)総統にとって“中間テスト”とも言える5大都市市長選の結果は、国民党が台北、新北、台中、民進党が高雄、台南の市長の座を制した。市長ポストの数でいえば現状維持だが、総得票率でみると民進党が国民党を上回るという結果となっている。
それでも、馬政権はひとまず危機を脱することに成功したといえるだろう。発足から2年、大きな業績もなく支持率も低迷していたが、唯一の業績ともいえる中台関係の改善による経済の好転に救われた形となった。これで、馬総統は2年後の再選に向かう“入場券”を得たと言って良い。
今回の市長選で、国民党は過去数回の選挙での劣勢を挽回、党内の馬総統兼国民党主席と金溥聡(ジン・プーツォン)党秘書長を中心とする指導体制もしっかりと固めた。これに呉敦義(ウー・ドゥンイー)行政院長(首相に相当)も含めた鉄のトライアングルが、馬総統が掲げる「台湾の黄金の10年」を実現させる上で重要な基盤となる。
新北で勝利した国民党副主席の朱立倫(ジュー・リールン)前行政院副院長(副首相に相当)は次期党主席と期待されており、今回の出馬もそのための実績づくり。これで、馬総統の思惑通りの展開となり、「黄金の10年」実現に弾みがついた。だが、後継問題が解決しただけでは「黄金の10年」は実現しない。最も重要な柱はやはり中台関係だ。
馬総統は今期の在任中は中国と政治交渉はしないと明言している。だが、言い換えれば順調に再選を果たしたとして、2012年には交渉の席についても良いという意味にも取れる。「中台の黄金の10年」の行方は、北京がそれまでにさらなる経済カードを切れるのか、台湾の大部分の選挙民が受け入れられる条件を提示することができるのかにかかっているだろう。(翻訳・編集/NN)
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