世界の70%占める中国製靴、生産コスト上昇で輸出価格は引き上げに―中国

Record China    2010年11月29日(月) 6時30分

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26日、中国は全世界の靴製品の約70%を生産しているが、その輸出額も今年1月から5カ月間で20%増加していることがわかった。写真は広東省東莞市で稼動したナイキの新工場。

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11月26日、香港に本部を置く米メディア企業・グローバルソースが発表した調査報告によると、中国は全世界の靴製品の約70%を生産しており、さらにその輸出額も今年1月から5カ月間で20%増加している。だが生産コストの上昇により、約90%のサプライヤーがすでに靴の輸出価格を引き上げたという。中国新聞網が伝えた。

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同社が実施した今回の調査は、製造および輸出資格を有する中国国内の靴サプライヤー28社が対象。過去数カ月間で、生産コストの上昇から輸出価格の引き上げを実施したサプライヤーは89%にのぼった。そのうちの3分の2が「上げ幅を10%以下に抑える努力をしている」と回答。海外市場での価格競争を意識していることがうかがえる結果になった。

輸出価格の引き上げにもかかわらず靴製品の輸出は好調で、サプライヤーの過半数が、今後数カ月の輸出売上高を10%〜20%増加と予測している。20%以上の増加を見込む企業も全体の4分の1を占めた。中国の靴製造業界は原材料と人件費の上昇だけでなく、中国政府による皮革加工規制の拡大という問題も抱えている。さらに欧州連合(EU)の中国製靴に対する関税措置延長もあり、同業界は製品の品質向上に努力して東南アジアなどの新市場を開拓することが必要だ、と調査報告は指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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