水銀含んだ蛍光灯、不用になれば捨てられるだけ、回収が課題に―中国

Record China    2010年11月25日(木) 5時44分

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22日、中国では不用になった蛍光灯を回収するシステムがなく、一般ごみとして捨てられている。蛍光灯には微量の水銀が含まれているため、これを放置すれば深刻な環境汚染になる。

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2010年11月22日、中国国営ラジオ局・中央人民広播電台の番組「中国之声」によると、蛍光灯には微量の水銀が含まれているため、むやみに廃棄すれば重大な環境汚染を引き起こすことになるが、中国には不用になった蛍光灯を回収する企業や機関がほとんど存在せず、一般ごみとして捨てられているのが現状だという。第一財経日報が伝えた。

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市民50人を対象に調査したところ、48人が「不用な蛍光灯はそのまま捨てる」と答えた。蛍光灯に含まれる水銀には揮発性があり空気中に拡散する危険性があるだけでなく、水の流れとともに地下水や土壌に流れ込み、水や農作物などを汚染する可能性もある。河南財経政法大学資源環境科学学科の廬礼新(ルー・リーシン)副教授は「蛍光灯1個に含まれる水銀わずか0.5mgで1000リットルの水、あるいは300立方メートルの空気が汚染される。中国全土で使用されている14億個の蛍光灯が一般ごみとして廃棄されれば、それは恐ろしい生態系破壊兵器になる」と話す。

前述の調査で「捨てる」と答えた市民の中にも、蛍光灯に水銀が含まれていることを認識している人はいた。だが蛍光灯を販売した店も製造した企業も「売りっ放し」「作りっ放し」で商品の回収には応じていない。各地域での回収も行われていないため、どこに捨てればいいか分からないというのが現状のようだ。政府も具体的な措置を講じていないが、回収対策は2011年または第12次5カ年計画(2011〜15年)期間中に検討される見込みだという。(翻訳・編集/本郷)

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