2010年11月10日、中国人民解放軍に香港やマカオからも入隊志願をする若者が多く、解放軍を悩ませているというコラムが中国国内の数多くのBBS（電子掲示板）に転載されている。人民解放軍は香港やマカオに部隊を派遣してはいるものの、現地では入隊募集を行っていない。

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中国人民解放軍駐香港部隊では毎年、「入隊したい」と志願者が門を叩く。ある時には羽振りの良い実業家が現れ、「孫を入隊させてくれ」と頼みに来たこともあるという。建国記念日（国慶節）などの一般開放日には必ずこの手の人々がやって来るらしい。彼らの言い分はこうだ。「（中国本土と香港は）一国二制度と言うが、国防に限っては“一つの国”であるべきじゃないか？」と。

あまりに志願者が多いので、同軍では香港・マカオ両地区の住民にも入隊を許可する方向で議題に挙がっているらしいが、その実現には多くの難題が立ちはだかる。多くが一国二制度に関わるもので、両地の法律が異なるがために、中国共産党への忠誠、機密保持に関する認識、はたまた退役後の年金制度に至るまで、問題は山積みだ。（翻訳・編集/愛玉）