<日本人が見た中国>修正するのが常識!中国証明写真事情

Record China    2010年11月10日(水) 12時50分

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中国で証明写真を撮ると、最低20分はかかる。撮影後にフォトショップで修正や補正を加えるからだ。どうしてそこまでやるのだろう?写真は結婚記念写真を撮影する中国のカップル。

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中国で証明写真を撮ると、たっぷり20分はかかってしまう。スピード証明写真が無いわけではないが、一般的には写真屋さんで撮影してもらうものだ。

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撮影した後も、画像加工ソフトのフォトショップを使って「小顔補正」「肌トーン補正」「デカ目加工」など、まるでプリクラか何かのような修正をしてくれる。しかもそれはサービスだ。「これでは証明写真として意味が無いだろう」と思いつつ、「肌のトーンを少々整えるくらいならまあ良いかな、断ったら断ったで面倒だし…」とぼんやりしているうちにふと気付けば、シミ・シワ・ホクロが消えて、輪郭のラインまで全く様変わりしていることがあり、慌てて制止したことが幾度となくある。

証明写真は、「本人ですよ」と分かってこそのものだ。目の大きさを変えたり、ホクロを消してしまったり…と、あまりに本人とかけ離れた証明写真が多いため、最近、中国政府が法律で規制をかけたくらいだ。でも、恐らくコッソリ修正する人は後を絶たないであろう。

確かに、人口も多く就職難が続く中国において、写真のイメージはかなり重要だ。証明写真は特にうつりが悪くなりがち。どうせならちょっとでも見た目のよいものを使いたい、と思うその気持ちは非常によくわかる。しかし、だからといって、冴えないオカメ顔をどこぞのアイドル風にしてしまって良いわけではないと思うのだが。

この間、友達の中国人の女の子が結婚証明書用の写真を撮ったそうだ。夫婦2人仲睦まじく、顔を寄せ合って撮る写真なのだが、彼女曰く「旦那の眼が小さすぎて見栄えがしないので、フォトショップでパッチリ系に加工して貰おうとしたら、写真屋さんに『最近、法律が変わって禁止になったからダメです』と言われてげんなりしてしまった。たかが写真なんだから、ちょっとくらい変えたところで別になんともないでしょ?」とのことだった。うーん…。日本人としては、写真だからこそ現実に即した物であるべきだ、と思うのだけど、やっぱり根本的に何かが違うんだろうなあ。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)

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