2010年11月4日、環球時報によると、米紙シアトル・タイムズはこのほど、中国の工場に人件費の高い地域を避けて内陸部へと移転する動きが出ていると報じた。

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これまで中国中部の製造業は上海周辺の長江沿岸部を中心に発達してきたが、近年は輸送量が増え過ぎたことから、停泊する場所を確保することも難しくなっている。これに給与水準が上昇を続けていることも後押しとなり、より人件費の安い内陸部へと工場を移転させるケースが増えている。

中国の河川輸送業の8割が長江を利用したものであり、09年の長江の輸送量は13億4000万トンに上り、2000年の時点と比べて3倍以上に増えている。中国政府は430億元（約5160億円）を投じ、20年までに長江沿岸の港湾拡充をはかり、長江の輸送量を60億トンにまで対応できるようにする計画だという。（翻訳・編集/岡田）