金相場の動向を左右する、外貨準備大国・中国の出方―英メディア

Record China    2010年11月1日(月) 20時30分

拡大

10月29日、金価格が高騰しており、この相場は2015年まで続くと予想されているが、金相場を上昇させる最も重要な要素と目されている中国の姿勢が明確ではないという。写真は中国の金製品。

(1 / 4 枚)

2010年10月29日、英フィナンシャル・タイムズの中国語版ウェブサイトによると、金価格が高騰しており、この相場は2015年まで続くと予想されている。数年内に金価格はオンスあたり2000ドルにまで上昇する見込みだとされているが、金相場を上昇させる最も重要な要素と目されている外貨準備大国・中国の姿勢が明確ではないという。

その他の写真

中国の金ETF(金価格連動型投資信託)は2005年以降、上昇傾向にあり、2010年第2四半期には金ETFを通じた金購入高は274トンに達している。金ETFの残高は2000トンを突破しており、IMFやアメリカ、ドイツ、フランスに次ぐ水準となっている。2012年末までにアメリカに次ぐ第3の残高になることが予想されている。

金の流通量が長期間にわたって増加していることから、各国の中央銀行も買い入れに転じており、中国は2009年にすでに450トンを購入したことを明らかにしている。金市場に最も影響を与えているのは中国だと指摘されるが、外貨保有高2兆4000億ドルの中国は、現状では金市場への投資は1.7%にすぎない。しかし、今後5年間で中国の外貨保有高は5〜6兆ドルにふくれあがる可能性があり、人民元の国際通貨としての地位を確保する目的で外貨貯蓄における金の割合を増やす可能性もある。

中国がいつ大量の金を買い入れるかは明確ではないが、25年以内に中国からの金への需要が高まることは確実だとされ、米FRBがどのような方針をとるかにかかわらず、金相場は大幅に上昇することが予想されるという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携