<東京国際映画祭>「すべては江団長の個人的判断」、中台当局が火消しに乗り出す―米メディア

Record China    2010年10月29日(金) 13時27分

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東京国際映画祭への「台湾」名義での参加をめぐり、中台間に暗雲が立ち込める中、双方の当局が「すべては中国側団長の個人的判断」との見方を示した。写真は中国代表団団長の江平・中国電影集団副総裁。

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2010年10月27日、東京国際映画祭への「台湾」名義での参加をめぐり、中台間に暗雲が立ち込める中、双方の当局が「すべては中国本土側団長の個人的判断」との見方を示し、火消しに乗り出した。米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカの中国語版ウェブサイトが伝えた。

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23日に開幕した同映画祭では、中国電影集団の江平(ジアン・ピン)副総裁率いる中国本土代表団が「台湾」名義での参加に不満を示し、グリーンカーペットへの登場をボイコット、台湾代表団に「中国台湾」あるいは「中華台北」として参加するよう要求した。これに反発した台湾代表団もグリーンカーペットに姿を見せなかった。

その後、江団長が監督した作品に主演した台湾の俳優、アレックス・スー(蘇有朋)が中国代表団主催のパーティーに出席したことで台湾ネットユーザーが怒りを爆発。一方、映画祭で涙を見せたビビアン・スーにも中国本土ユーザーがネット上で非難や暴言を浴びせるなど、双方の攻防が激化していた。

こうした事態を受け、中国側の対台湾窓口、国務院台湾事務弁公室の楊毅(ヤン・イー)報道官は「恐らく当事者同士の誤解から生じたこと。我々はそのような状況を見ることは望まない」と発言、グリーンカーペットのボイコットは江団長の個人的な判断であることを示唆した。

この発言に対し、台湾国家安全会議の胡為真(フー・ウェイジェン)秘書長は「両岸(中台)関係の平和的発展という大局に基づいた発言」と評価。その一方で、「今後具体的にどのような態度に出てくるのか、様子を見守りたい」と慎重な姿勢ものぞかせた。

また、台湾政治大学の金栄勇(ジン・ロンヨン)教授も「楊報道官の発言は、すべてが江団長の個人的行為だったことを意味している」と話し、中台間の「和をもって尊きとする」方針が変わることはない、と強調した。(翻訳・編集/NN)

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