Record China 2010年10月20日(水) 15時17分
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統計によると、中国都市部における年収25万元以上の世帯は08年に160万世帯を数えた。着々と増える富裕層の動向について、中国の市場調査企業CTR市場研究は、その中核を担うビジネスパーソンの、メディアとの接触と消費傾向の2分野で分析した。資料写真。
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2010年9月25日、統計によると、中国都市部における年収25万元(約308万円)以上の世帯は08年に160万世帯を数え、15年には400万世帯を越し、米国・日本・英国についで世界4位につける見通しであることがわかった。着々と増える富裕層の動向について、中国の市場調査企業CTR市場研究による「2010年中国ビジネスパーソン調査(CBES)」は、富裕層の中核を担う企業管理者層などのビジネスパーソンの、メディアとの接触と消費傾向の2分野で分析した。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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調査対象となる“ビジネスパーソン(中国語で商務人士)”のうち、41.1%が女性。主要層は70年代生まれで、80年代生まれの台頭も著しい。彼らのライフスタイルにおけるメディアとの接触・消費傾向は以下のとおりである。
■メディアとの接触
生活における行動範囲が大きく、外出頻度の高い彼らは、メディアへの接触カテゴリーも多様だ。新聞・雑誌・ラジオ・ネットといった既存のメディアはもちろん、空港の屋外広告・フリーペーパー・オフィスビルやホテルなどの液晶ビジョンなどさまざまな媒体に触れる機会が多い。また、先端意識が高く社交範囲が広いため、モバイル媒体やソーシャルメディア(BBS・ブログ・SNS・動画共有サイトなど)の利用率も高い。ソーシャルメディアの利用率は48.3%。
■消費傾向
自家用車やデジタル機器の購入については、新規購入というよりも、よりグレードの高い外国製品や高級品に買い替える傾向が強い。また、よりプロ仕様に近い製品への嗜好も高く、例えば一眼レフカメラの購入を考えている人は全体の58%にのぼった。また、携帯電話の機種変更や高級腕時計の購入などにも訴求が高い。高級腕時計の所有率は50%、購入予定率は5.7%。予算平均は1万7000元(約21万円)であることがわかっている。また、ライフスタイルやワークスタイルの向上にかかわる消費にも関心が高い。生活の質を重視する傾向は、66%が「仕事より余暇を優先したい」としていることからもうかがえる。彼らは書道や絵画、茶道や釣りなど、よりクラシカルな余暇の過ごし方に興味を持っているようだ。(翻訳・編集/愛玉)
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。
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