レアアースが日中関係の新たな焦点に―英メディア

Record China    2010年10月19日(火) 14時8分

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16日、英メディアはレアアースが日中関係の新たな焦点になると論じた分析記事を掲載した。写真はニッケル水素充電バッテリーパックとそれを搭載した電動自転車。

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2010年10月16日、英BBC放送の中国語版ウェブサイトは、レアアースが日中関係の新たな焦点になると論じた分析記事を掲載した。

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日中のいざこざを報じる両国のニュースに「レアアース」という単語が最近頻繁に出てくるようになった。日本側は中国の“禁輸”措置を尖閣諸島沖での衝突事件に絡んだ報復だと非難しているが、中国側は“輸出制限”は「環境への配慮」と「資源枯渇の恐れ」によるものだと反論している。

中国の2009年のレアアース生産量は世界の96.99%を占め、日本は輸入の90%以上を中国に頼っている。そのため、尖閣事件後の中国の事実上の禁輸措置は日本の産業界をパニックに陥れた。特にハイブリッド車や電気自動車のメーカーにとっては大事な「生命線」。業界全体で中国が今後も資源を「武器」に日本への制裁を繰り返すのでは、と危機感を強めている。

今年7月に中国が輸出枠を大幅に減らしてから、レアアースの価格は暴騰した。中でも酸化セリウムは昨年下半期の10倍にまで高騰。日本政府は代替材料の開発や使用済み部品からのリサイクル推進などを盛り込んだ総合対策を前倒しで開始することを決め、補正予算案に計上する考えを表明した。産業界も新たな調達ルートの開拓を精力的に行っている。

一方、中国商務部は16日、「中国のレアアース資源はあと20年ほどで枯渇する」と指摘、国際社会の批判をけん制した。同部はこのほか、来年の輸出枠を最大で30%削減する方針も示している。本当に20年で枯渇するかどうかは別として、中国が輸入国に転じれば、日本との資源争奪戦が激化することは確かだ。その時、資源外交においていかにして主導権を握るか、いかにしてウィンウィンの結果を得るのかが、双方の重要な課題となるだろう。(翻訳・編集/NN)

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