Record China 2010年10月8日(金) 12時41分
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7日、気象専門家は、今冬の欧州地区はラニーニャ現象の影響で“1000年に一度”の厳しい寒さに襲われる可能性があり、その影響は中国などアジア各国にもおよぶだろうと予測している。写真は10年1月、江蘇省連雲港市を襲った流氷群。
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2010年10月7日、気象専門家は、太平洋赤道域東部の水温が平年より低くなるラニーニャ現象の影響で、今年の冬の欧州地区は“1000年に一度”の厳しい寒さに襲われる可能性があり、その影響は中国などアジア各国にもおよぶだろうと予測している。揚子晩報が伝えた。
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北半球各国では今夏、まれに見る高温を記録し、米国東部、欧州からアジアにかけての一部では130年ぶりの猛暑となった。しかし、今年の冬は一変して厳しい寒さに見舞われる可能性が高い。気象専門家は「ラニーニャ現象の影響で北半球、特に欧州各国は1000年に一度の厳しい寒さに襲われ、中国などアジア各国もその影響を免れないだろう」と予測している。
予想される各国の状況は次の通り。
◎カナダ
今秋すでに平年より気温が低くなっており、カナダ政府は一部地域で小麦や菜種の収穫が20%程度落ち込むと予想している。ロシアでは山火事の影響によって小麦収穫量が減少、オーストラリアでも小麦輸出量が減少しており、世界の穀物価格に影響を与える可能性が高い。
◎英国
昨年、過去31年間で最も寒さの厳しい冬を経験した英国は、今年も豪雪や暴風など厳寒に見舞われる可能性が高い。英国気象庁は今年9月25日、「スコットランドで9月としては過去約30年間の最低気温、−4.4℃を記録した」と発表した。
◎ロシア
ロシア中部の一部地域では、すでに例年を下回る気温を観測している。ロシア気象庁は、最も気温が低くなるのは来年の1月ごろで、−25℃程度になると予想している。
◎中国
中国の華北、東北地区の最近の気温はすでに平年より低くなっている。中央気象台の発表によると、9月下旬に中国西北地区東部、華北・東北地区などで寒気が活発化し、平均気温が平年より1〜2℃低くなった。特に内モンゴル自治区東北部、黒龍江省北部の一部では平年より3℃低かったという。08年の旧正月、中国南部を襲った大雪被害は、ラニーニャ現象と密接な関係があったとされており、今年も再びラニーニャ現象が確認されていることからその影響に注目が集まっている。(翻訳・編集/HA)
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