中国の科学水準を米学界が実態知らずに高評価、水増し研究多いだけ―香港紙

Record China    2010年10月6日(水) 10時14分

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29日、香港紙は、中国の科学技術力の進歩は目覚ましく、米国との差を急速に縮めているとする米科学アカデミーなどの報告に対し、「楽観視しすぎ」との見方を示した。写真は中国・合肥工業大学の学生が開発した二足歩行ロボット。

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2010年9月29日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは、中国の科学技術力の進歩は目覚ましく、米国との差を急速に縮めているとする米科学アカデミーなどの報告に対し、「楽観視しすぎ」との見方を示した。3日付で環球時報が伝えた。

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全米科学アカデミー、全米工学アカデミー、医学院は共同で、「過去5年間の中国の科学技術の進歩は目覚ましく、米国との差を急速に縮めている。反対に米国は経済や教育の停滞という問題を抱えており、これが米国の世界最先端の地位を危うくしている」「中国の生物医学研究の論文発表数と科学・工学分野の研究・開発に従事する人の数はいずれも世界第2位」などと報告。だが、一部の中国本土の学者からは「楽観視しすぎ。実際は米国に遠く及ばない」との声が上がっている。中国科学界に蔓延する腐敗や単純に論文数を重視するような風潮を挙げ、「水増しが多いだけだ」というものだ。

記事によると、1999年からネット上で中国科学界の腐敗を指摘し続けてきた方舟子(ファン・ジョウズ)氏は、「中国では研究開発費の多くが会議や出張、高額設備の購入に充てられている。このままでは欧米に数十年遅れたままだ」と指摘。中国科学院の関忠誠(グアン・ジョンチョン)教授も「中国は経済力の発展に伴い、科学技術力も進歩していると西洋人は考えているようだが、そうであるとは限らない」との見方を示している。(翻訳・編集/NN)

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