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急ピッチでインフラの整備が進む中国。地下鉄やオフィスビルだけではなく、劇場などの文化的インフラも急速に整いつつある。しかしハコはできても、それに見合うだけの市民のマナーが整っていないと嘆く声もあるようだ。写真は北京市の国家大劇場。
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急ピッチでインフラの整備が進む中国。地下鉄やオフィスビルだけではなく、劇場などの文化的インフラも急速に整いつつある。しかしハコはできても、それに見合うだけの市民のマナーが整っていないと嘆く声もあるようだ。2010年10月3日付新浪ブログのエントリー「国家大劇場で目にした観客のひどいマナー」はこうした問題を取り上げ、注目されている。以下はその抄訳。
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先日、国家大劇場に演劇「マレーヌ姫」を見に行った。同作はノーベル文学賞受賞者にして象徴主義演劇の大家M・メーテルリンクの処女作だ。天津人民芸術劇院によって演じられたもので、私のような素人には役者の名前まではわからなかったが、深みのあるセリフや動きにすぐに引き込まれていった。
しかし5分も経つと、この素晴らしい感覚はどこかに消え失せていた。遅れてきた観客が不作法に入ってきたからだ。幕開けから40分間は延々と観客の入場が続いた。同時にあちらこちらから咳や子どもの話し声、大人の会話まで聞こえてくる。何より許せないのは途中で帰る人が続出したことだ。これらのマナー違反を私はとても我慢できなかったし、役者たちに与えた影響はもっと大きかっただろう。
かつて外国の劇団が中国で公演した時、観客の不作法な振る舞いにより途中で劇を中止したこともあったという。その時は外国人は小さな問題を大仰に扱うものだと思ったが、実際の経験で観客の態度がいかに重要か理解できた。
生活水準の向上にともなって、芸術が求められるようになるのは当然のことだ。しかし雅な芸術を鑑賞するためには、観客もまた雅にならなければ、マナーを身に着けなければならないだろう。(翻訳・編集/KT)
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