大気汚染対策には「自転車時代」の復活を=レンタルサイクルに期待も課題は山積み―中国紙

Record China    2010年10月4日(月) 9時2分

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2日、人民日報海外版は記事「中国の都市で動けなくなった自転車=メディアは外出環境改善を呼びかけ」を掲載した。写真は今年9月、南京市に導入された公共レンタルサイクル。

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2010年10月2日、人民日報海外版は記事「中国の都市で動けなくなった自転車=メディアは外出環境改善を呼びかけ」を掲載した。以下はその抄訳。

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かつて自転車王国となった中国。天安門広場をまるで大波のように通り過ぎていく自転車の群れは中国のシンボルでもあった。長安大学教授、元北京市公安局交通管理局副局長の段里仁(ドゥアン・リーレン)氏によると、北京市の自転車保有台数は1981年時点で150万台。その後、1985年に280万台、1989年に400万台と急ピッチで増加していく。しかし1993年の600万台をピークに自転車保有台数の増加ペースは鈍化し始めた。1986年には外出する市民の60%が自転車を利用していたが、2009年には20%を割り込んでいる。

しかし現在、排気ガスが社会的問題になっている中、もう一度自転車を利用するべきだとの機運が高まっている。しかし、都市の変化は自転車をとりまく環境を変えてしまった。かつての自転車道はほぼなくなり、歩道の幅まで狭められている。自転車を止める場所もなくなってしまった。また拝金主義が強まり、自転車に乗る人はバカにされる風潮まであるという。単に昔を懐かしむだけでは自転車時代は戻ってはこないだろう。

こうした状況を変える可能性があると期待されているのが、自転車レンタルサービス。北京市では昨年7月に計画が認可され、駅や交通センターなど市内1000カ所にレンタルスポットを設置。5万台のレンタルサイクルを供給する計画を立てている。もちろんまだ多くの問題が残されているのは事実。自転車時代の再来にはそうした問題を一つずつクリアしていくことが求められる。(翻訳・編集/KT)

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