<中国人が見た日本>中国の対日外交には長期戦略が必要

Record China    2010年10月3日(日) 8時51分

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1日、中国のメディア関係者・陳冰氏はブログに「中国の対日外交には長期戦略が必要だ」と題した記事を掲載した。中国の台頭に直面した日本は混乱していると指摘し、現実を受け入れる時間を与えるべきだと提言している。写真は尖閣諸島沖で日本の巡視船と衝突した中国漁船。

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2010年10月1日、中国のメディア関係者・陳冰(チェン・ビン)氏はブログに「中国の対日外交には長期戦略が必要だ」と題した記事を掲載した。以下はその抄訳。

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突然の日中対立に中国人は戸惑っているかもしれない。2006年の安倍晋三首相(当時)の訪中以来、日中関係は好転してきたのではなかったのか。なぜ突然、日本は強硬手段に出たのか、と。

しかし「突然」に見える日中対立だが、事前にそのシグナルは発信されていた。韓国哨戒艦沈没事故から東アジアではさまざまな問題が相次ぎ、米韓合同軍事演習では中国の忍耐心が試されることとなった。すべては東アジアの構造に変化が生じたことが原因だ。米国の介入は日本政府の立場を変えただけではなく、日中関係、中韓関係にも大きな影響を与えるものとなった。米国は2005年に軍事組織改革でアジアでのプレゼンスを高めるよう変化した。そして今年、「アジアへの帰還」戦略を鮮明にしている。

中国も黙っていたわけではない。過去10年、海軍力の増強に努め、陸上防衛から海上防衛へと戦略を強化している。しかし南シナ海と東シナ海のニ方面で同時に問題を抱えることはできない。「遠交近攻」的な離れた国と親密にし近い国には厳しい態度で臨む伝統的な外交を改めなければならない。

世界2位の経済大国の座を奪われるなど、中国の台頭を目の当たりにして、日本人には中国に負けてなるものかという心理が生まれているだろう。しかし一方で中国市場に依存しなければ日本経済はさらに落ち込む。こうした状況で日本は米中の間で揺らぐ状況が続いている。中国が必要なのはここ数年の「善意の外交」を続けることで、日本をして「米中の架け橋」にすること。決して「米国の先兵」としてはならない。

このように考えると、中国はより温和な手段で日中の対立を解決することになるだろう。領土と主権は絶対に守らなければならないが、日本人に心の準備をする時間を与えることが必要だ。(翻訳・編集/KT)

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